近年の情報通信技術の発展に伴い,大量のデータを扱う必要性が増し,大規模計算を高速に実行することが求められています.このような計算の中には,ストレージ・演算ユニット間のデータ転送処理がボトルネックとなり,演算処理性能の向上が高速化に直結しないものが存在します.そこで,ストレージにFPGAやCPUによって構成されるアクセラレータを搭載し,一部の処理をストレージ内部のアクセラレータに任せる「インストレージコンピューティング」を導入することで,ストレージ・演算ユニット間データ転送を減らし,システム全体での性能向上を図ります.先行研究にて,本技術の機械学習やデータベースシステムへの応用が提案されてきました.本研究室では,大規模データ処理を加速するインストレージコンピューティングの革新的なアーキテクチャの実現を目指します.